2007年04月03日

江戸千家春の茶会

またまたサーバーの調子が悪く、遅ればせながらですが4月1日の春の茶会について書いておきます。
夜半の雨が嘘の様に晴れ渡った4月1日、音羽護国寺で江戸千家東京不白会・春の茶会が催されました。護国寺境内の7箇所でそれぞれの先生が茶会をもたれてました。
毎年、3席入れれば上出来、という感じの盛況ぶりです。
いつも茶席券を頂いてどのお席に入ろうかな、と考えるのですが、今年是非拝見したいと思ったのが化生庵でした。昨年の夏の講演会で茶釜の話をしてくださった釜師の先生のお席だったからです。とってもモダンなお席でした。大振りの丸いけど、肩の部分が六角になっているご自作の釜、同じく六角の蓋置き、水指も大きな花が開いた様な素敵なものでした。竹をくりぬいて漆をかけられた薄茶器・これもとっても素敵。床には19世紀ドイツのビアマグに白いクリスマスローズが生けられ、洋画家・熊谷守一の書「一去一来」。何故ビアマグ?というと、この化生庵を作った日本のビール王といわれた馬越恭平氏(号は化生)にちなみ、だそうです。まるで現代アートの様な取り合わせでした。

次は先日の家元研究会でお世話になった新潟の先生のお席へ向かいました。
寄りつきのお軸
「夜来風雨声 花落知多少」
この日のお茶会にぴったりでした。このお席の取り合わせは500年の昔から現代まで、というテーマ。大徳寺山門「金毛閣」の古材の炉縁、古芦屋の桜地紋の釜、古瀬戸の水指、そして黒楽の茶碗は当代の作。ご亭主のお話もわかりやすく、とっても楽しいお席でした。

3席目は予約しておいた「家元席」今年のテーマは2部屋続きの大きなお部屋に50人のお客様を招いたら、だったそうです。部屋のほぼ中央に隅炉がきられておりました。炉の前にご亭主が座ると360度お客様に囲まれてしまうという感じです。古瀬戸の瓶子(お酒等を入れた瓶)に生けられた桜がお部屋に集う人いきれですっかり満開になってしまった、と話しておられました。毎年、珍しい、貴重なお道具を見せていただけるお席です。

初めて茶会に参加した頃は身の置き所もわからず、何も見えませんでしたが、最近は色々と楽しめる様になりました。一緒に参加させて頂いている娘もおもしろさがわかって来たのかな?という感じです。いろんなお席のいいところをしっかり覚えていて、今度先生がお席を持つ時のお手伝いの参考にしたいな、と思いました。

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この日、東京中の桜が一斉に満開になったようでした。護国寺もとってもきれいでした。風も穏やかでいいお日よりでした。
posted by 山法師 at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 茶道

2007年03月29日

八炉

26日の晩に3月最後のお茶の稽古がありました。27日、28日とアップしようと試みたのですが、サーバーの具合が悪くアップロード出来なくて、3日も遅れたけど、お稽古の記録として書いておこうと思います。今日はアップできるかな。
私は炉の炭手前をさらいました。11月の炉開きから何回も何回も炭をついできた炉の中は灰がずいぶん多くなっていました。来月は釣り釜、5月からは風炉になります。炉のお手前もしばらくお休みです。
毎年、この頃になると「八炉」の稽古があります。
通常、お茶室に炉を切る場合、四畳半切、台目切、向切、隅炉、と4種類の切り方があり、お手前も変わります。また、それぞれに本勝手、逆勝手があるので全部で8種類、だから「八炉」というわけです。
この日は四畳半切、台目切、向切の本勝手の稽古が有りました。
写真は向切で道具を開いた所。

mukougiri.jpg

柄杓・蓋置きがお客様の近くに置かれます。
「蓋置きが目立つから、これは見せたい!って思う蓋置きを使うといいわね」と先生。
この蓋置きは今の時期にぴったり!桜花の蓋置きです。柄杓を引く部分が平らなので、ちょっと不安定ですけどね。
棗・茶筅は水指の下方、下座にむけて斜めに流しておきます。

八炉の稽古の後、四畳半居つき花月をしました。
これは私が先週の家元研究会で初めて目にした花月で、是非さらってみたいと思っていたものです。今までは大広間での花月が多く、座代わりや手前座に進む際の足の運び方などたくさん指導頂いて来ましたが、四畳半居つき花月では、座代わりなし、手前座へ進む際も他の人の膝前を通って進む、などちょっとした違いが有りました。
この日は「おりすえ」が4回回りましたが、同じ人に3回「月」があたりました!こういうところが本当におもしろいですね!あとの1回は私でした。
先週の家元研究会では、まだまだわからないこと、知らないこと、身に付いてないことのいかに多いことかと思い知らされました。これからはいつもの稽古にも気を引き締めて臨もうと切実に思った3月最後のお稽古でした。
posted by 山法師 at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 茶道

2007年03月13日

柴田是真の漆絵

速いもので桃の節句もとうに過ぎてしまいました。
昨日は3月初めてのお茶のお稽古でした。炉の手前もあとわずか。
娘の炭手前からお稽古は始まりました。娘はかねてより「お炭」をさわりたくて仕方ありませんでした。ようやくこの冬の炉からお稽古を始めさせていただいきました。
好きこそものの上手なれ、といいますが、やっとあこがれのお手前です。じっくり身につけてほしいものです。
私は濃茶のお手前を。何回も何回もさらってきたお手前ですが、色々なことに慣れて最近は「うっかりミス」を犯します。間違えたことにすぐ気づくのですが、これではいけません。毎回のお稽古に気を引き締めて臨まなくてはと思いました。
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昨日、見せて頂いた「柴田是真の漆絵の施されたひさご」です。
柴田是真は1807年江戸・両国に生まれ、幕末から明治初期にかけて第一線で活躍した絵師であり、蒔絵師もあります。西洋油彩画の影響を受けて蒔絵の技法を「漆絵」に発展させた人物でもあります。

 明治の花なり、江戸の残花なり (川崎千虎)

是真の作品には江戸らしさが息づき、残された作品は今の世にも江戸の残り花を咲かせ続けていると評価されているそうです。


このひさごには黒漆で大きな蝶が、金で小さな蝶が描かれており、差し込み式の蓋と腰にでも下げる時に使うのかひもが付いています。

「蝶々が描かれている所をみると腰から下げて花見かしら?」
「でもこれじゃ、たいして入らないわね」
「風情だもの、ちょっとでいいのよ」
「でも、残念なことに穴が有って、水が漏ってしまうの」


手にもつと思った以上に軽く、華奢でした。

桜の開花が今年は早まりそうだ、とのことですがこのところの寒さで少し足踏みでしょうか。毎年4月の第1日曜日に音羽護国寺で催される「江戸千家春の茶会」、今年の桜はどうなのでしょうか。


posted by 山法師 at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 茶道

2007年02月21日

2月2回目の稽古

2月のお稽古は 「旅箪笥」 の手前です。旅箪笥は桐木地・ケンドン扉・鉄金具の鍵付きの小棚で、小田原出陣の折、陣中にて茶を点てる為に、利休居士により創案されたものだそうです。道具を中にしまって背中にしょって出掛けたのでしょうか。
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旅箪笥を使って「芝点て」の稽古です。準備は地板に水差しを、2枚ある棚板の下方に棗と茶碗を飾り、上方の棚の左端の切り込みに柄杓を掛け、柄杓の柄の元に蓋置を飾り、ケンドン扉を閉めます。建水だけを持ち手前座に入り、扉を開け(この開け方もなめらかに静かに行います)道具を取り出しお茶を点てるのですが、棚板の1枚を抜き出し、その上に棗・茶筅を置く「芝点て」は、花見時の野点の光景が目に浮かぶ様な気がします。その雰囲気を楽しむ為か旅箪笥はよく釣り釜とあわせられるそうです。特に季節を選ぶ棚ではないと言われますが、その風情から早春〜春に用いられることが多いそうです。風炉との取り合わせはないそうです。
私の師事しています「江戸千家」では利休忌に因み、毎年2月にはこの棚を用いてのお稽古になるのです。
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先生のお話では、その昔向島百花園にて竹を3本組み合わせて立て、自在鉤で釜を釣り、その下の地面に穴を掘り、灰を入れ込み炭をおこして旅箪笥を持ち出しての野点を行った好事家がいらしたそうです。建水は使わずちょうどよい場所にやはり穴を掘り、小石を敷き詰め湯をあけたそうです。かなり昔の事だそうですが、桜の季節にそんな茶会があったらなんて素敵なんだろう!と思いました。

posted by 山法師 at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 茶道